ショッキングブルー/奥村愛子【音楽レビュー】

ショッキングブルーという名の通りショックなシチュエーション、修羅場の曲が多い。道ならぬ恋や修羅場続きでくさくさしてる人におすすめ!アップテンポな曲とスローな曲バランスよく配置されていて、各曲のクオリティも高い。

収録曲
1. ショッキングブルー
2. 恋は追憶のブルー
3. 約束の朝は泣かない
4. おしえてサイエンス
5. 北風と太陽
6. お先まっくらワルツ
7. YOKOHAMA WEDDING
8. バスルームとボブガール
9. 口許にラメ
10. 今夜わたしは泣いてしまう
11. 黒鍵

1.ショッキングブルー
アルバムのテーマ。

2.恋は追憶のブルー
セツナ系ブルース。歌詞も曲もかっこいいです!しっとりしたサックスがいい味出してます。

3.約束の朝は泣かない
ちょっと怖い。

4.おしえてサイエンス
強がってるけど投げやりな女性像が愛らしい。ホーンが入ったビッグバンドのような編成が良い。

5.北風と太陽
冷めた女性のミドルナンバー。

6.お先まっくらワルツ
ふわふわしていて、道ならぬ恋で浮ついた人の気持ちってこんな感じなのかなって曲。

7.YOKOHAMA WEDDING
パーマネントというレトロなワードが入ることで横浜というおしゃれ感満載のワードすらレトロなおしゃれさに感じてくる一曲。

8.バスルームとボブガール
彼のバスルームで長い黒髪を見つけちゃったボブガール。修羅場だけど楽しい曲。

9.口元にラメ
今度は会議に遅れてきた彼の口元にラメを発見してしまう。あきれたような奥村愛子の歌声が楽しい。奥村愛子自身にこういう体験があるのだろうかと思うくらい恋愛の歌詞の引き出しが多いと思う。

10.今夜わたしは泣いてしまう
この曲を聴くとわたしは泣いてしまう。あ、駄洒落です。こじれにこじれた関係を清算したときの寂しさ、悲しさ。とてもいい曲です。

11.黒鍵
この曲も切ない曲。とてもきれいでしっとりとアルバムを終わらせてくれます。



【祝!活動10周年】ランタンレッド/奥村愛子【音楽レビュー】


活動10周年を迎えた奥村愛子の2年8か月ぶりのフルアルバム。奥村愛子は今もなお進化し続けている。思うに、セカンドアルバムで離れて行ってしまった人は少なくないと思う。そんな人たちに一人でも戻ってきてもらいたいと切に願う。

このアルバムは酒にまつわる曲が多かったため、赤ちょうちん→レッドランタン→ランタンレッドとなったそう。前作ショッキングブルーと揃えたかったのでレッドを後ろにしたとか。

収録曲
1.NUTS IN THE PARTY
2.10才になった僕の歌
3.お酒まっぴらワルツ
4.カレンダーの王子様
5.哀しきノンスモーカー
6.ウィスキーグラスを買いに街へ行こう
7.サイダー
8.レッドランタンのテーマ
9.酔どれて
10.赤い羽のブルース
11.サイレント
12.お祭りだって知ってたら


1.NUTS IN THE PARTY
奥村愛子は1曲目を作るのが本当にうまいといつも思う。わくわくするようなピアノから始まる軽快なナンバー。誘うような煽るような、奥村愛子の歌声によって一瞬で彼女のレトロな歌謡曲のような世界へ引きずり込まれる。

2.10才になった僕の歌
10周年なんてまだまだという思いで作ったという曲。七の段だってすらすら言えるし知らない駅で降りたって泣かない、遊んでやる。ただし、ママが帰ってくるまでな!

3.お酒まっぴらワルツ
まるで二日酔いを再現するかのような不安になるサウンド。奥村愛子は惨めな女を描写するのもうまい。女性がお酒に溺れるのはみっともないからやめよう!

4.カレンダーの王子様
ポップで楽しい曲。奥村愛子の曜日数え歌。

5.哀しきノンスモーカー
スパスパッパスパッパって歌うところがあるんだけど、憧れの大人の気怠さみたいなのがこもっててその部分がとても好き!サウンドも悲しげなストリングが効いてる。

6.ウィスキーグラスを買いに街に行こう
コンパクトなサウンドで楽しげで奥村愛子には少し珍しい曲調かもしれない。大事な人のお誕生日プレゼントを買いに行く幸せな曲。

7.サイダー
謡曲要素はあまりないポップス。奥村愛子は歌謡曲っぽくない曲を歌っても様になるけど、わたしはレトロでドロドロした昼ドラみたいな曲を歌う奥村愛子がいちばん好きです!!!!

8.レッドランタンのテーマ
ブレイクタイム

9.酔どれて
奥村愛子のお父様が作詞なんですって!演歌な歌詞に演歌な曲で赤提灯の雰囲気抜群の曲。

10.赤い羽根のブルース
夢を追う女一人。学生時代の友達は就職、結婚と人生の階段を昇っていくさみしさ。わたしの友達にも夢を追っている人はたくさんいて、わたしは普通に就職してしまったけど、それは追うほどの夢がなかったからなので、わたしは逆に夢を追っている人に憧れます。

11.サイレント
奥村愛子の得意な別れ際を歌った曲。文句なしにいい。

12.お祭りだって知ってたら
最後にすごい曲が!お祭りだって知ってたら低いヒールで来たのに。お祭りだって知ってたら明日の朝も遅めにしたのに。お祭りだって知ってたら荷物も小さくしたのに。お祭りだって知ってたら…。いつまでも忘れられない後悔、あなたにもありせんか?めちゃくちゃかっこいいです、この曲。


全曲視聴できます。


【戸川純・BiS・ツジコノリコ】the divine move/vampillia【音楽レビュー】

Vampilliaのことは全く知らなかった。元相対性理論の真部脩一が加入し、真部脩一が歌メロと歌詞を担当し、ゲストボーカルがbombsシリーズ。なんとこれに戸川純が参加するということで、真部脩一も戸川純も大好きなわたし得な企画!でも残念なのは歌詞カードがないこと!!せっかく真部脩一が作詞しているのだから歌詞は載せてほしかった。


Vampilliaヴァンピリア)は、タスマニアギター、ノイズギター、魂だけファンキーベース、ピアノ、ストリングス、オペラのVelladon、きこりの恋幟モンゴロイド、ツインドラムの吉田達也(Ruins)と竜巻太郎(NICE VIEW、TURTLE ISLAND)、新メンバーの真部脩一ら10人(ときにはサポートなども含めた、それ以上)のメンバーからなるブルータル・オーケストラである。(Vampillia公式ホームページより)

戸川純の参加は戸川純バンドのメンバーでもあった吉田達也さんつながりかな?
戸川純戸川純 with Vampilliaの名義で35周年記念アルバムを作成してます。


収録曲
1: lilac (bombs 戸川純)
2: mirror mirror (bombs BiS)
3: endless summer (feat. ツジコノリコ)
4: tasogare (feat. 長谷川裕倫)
5: good religion (feat. Mick Barr)
6: dizziness of the sun (feat. ツジコノリコ)
7: oops i did it again (bombs BiS)
8: Endless (Massaka) Summer 2014 [feat. ツジコノリコ]
9: Lilac (bombs 戸川純) [Perfect Ending Version]


1: lilac (bombs 戸川純)
エスニックなメロディラインにストリングス、真部脩一らしい固有名詞で韻を踏んだ歌詞、戸川純の素朴な歌声が見事な化学反応を起こしている。近年の戸川純のライブでは決まって演奏されている。
スケール感を出すワード「雲の上」「締まる絶景」
儚さや切なさを出す歌詞「ガラスの螺旋階段」「見える 見えるよ」「わかる わかるよ」
真部脩一らしい固有名詞の歌詞「学研の付録についてただけの折り畳みの双眼鏡 倍率8.4倍の」「楽天のブログ」
これらが効果的に組み合わさって最早神秘的ですらある。

「締まる絶景」で大きな視点を想像し、「暮らしのいいとこだけを」ときて、「綴じ集めて楽天のブログに書いたりしたの」で視点がモニターなどの小さなところに収まり、世界観に奥行きが出ている。また、リラ(ライラックのフランス語訳)、ジャルダン(庭のフランス語訳)、パリなどからわかるように舞台はフランスなのである。にもかかわらず、旋律はエスニックだし、学研だの楽天だの…。そのミスマッチさがすごくいい。この曲は戸川純が現役のアーティストであることを証明する一曲となった。


2: mirror mirror (bombs BiS)
最近BiSの名前を見て、あれ?BiSってこのアルバムのあとに解散してなかったっけ?と思ったら、再始動なんですね。色んな声の女の子がいてそれが活かされてます。
高校や中学を思い出させるような合唱から始まり、はじめは静かなんだけど、だんだんノイズが増えて絶叫になるんだけど絶叫の中の歌声が儚げで、その悲痛さや冒頭の合唱などは、思春期の女の子の不安定さを想起させる。でもちょっとおっさんのデスボイスがうるさい(失礼)


3: endless summer (feat. ツジコノリコ)
夏の儚さ、ノスタルジック。MVもとても良い。ツジコノリコさんの透き通った歌声が夏のさわやかさと、不気味さを醸し出してます。


4: tasogare (feat. 長谷川裕倫)
きれいな曲かと思ったらデスボイスだった。

5: good religion (feat. Mick Barr)
こういうジャンル詳しくないんですがメタル?であってますか?デスボイスはもちろんいいんだけどこういう曲でもストリングスが入ることによってアルバムの曲調が似たような印象ばかりになり、少し単調に感じられる。こういう曲はハードに振り切ってよいのでは?でもこういうごった煮感がVampilliaなのかもしれない。

6: dizziness of the sun (feat. ツジコノリコ)
暗くて切ない感じ。

7: oops i did it again (bombs BiS)
歌詞はなくて、BiSのメンバーの笑い声とか吐息とか泣き声とかとピアノで構成された実験的?お遊び的?な曲。歌詞はないのにカタルシスを感じる。

8: Endless (Massaka) Summer 2014 [feat. ツジコノリコ]
真っ逆さまバージョンだよ!

9: Lilac (bombs 戸川純) [Perfect Ending Version]
不穏なアレンジバージョンだよ!


TOGAWA FICTION/戸川純バンド【音楽レビュー】

今回は戸川純バンドの TOGAWA FICTIONについて!

ホッピー神山プロデュースの戸川純バンド!メンバーと収録曲は以下の通り!

戸川純(Vo)
Dennis Gunn(G)
吉田達也(Dr)
ナスノミツル(B)
ホッピー神山(Key)
Whacho(Per)


1. カウンセル・プリーズ
2. オープン・ダ・ドー
3. 拝啓、パリにて
4. さよならハニームーン
5. Togawa Fiction
6. おしまい町駅ホーム

2004/9/2リリース

イロモノ?企画もの?な感じでこのメンバーではこのミニアルバムしか出してません。戸川純作詞は2.オープン・ダ・ドーだけです。全体的にはプログレで新鮮。だけどちょっと飽きやすいかも。

ヘビーローテーションするとすぐ飽きちゃうので、気分転換にたまに聴くのに最適な一枚です。

1.カウンセル・プリーズ
歌詞がお色気っぽいけど、カウンセルの曲なのかな???アルバムのしょっぱなから、いろいろな音が次々出てきて楽しい。ハイ、次ぃ!と切り上げられる瞬間は寂しいし虚しい。

2.オープン・ダ・ドー
ファルセット多め!引きこもりの歌詞だけどめっちゃポップで楽しい!!外に出られない主人公が外に出ようと葛藤する曲。友達にも申し訳ないと思いながら、現状打破したいと悩んだり、いや、まずは行動だよ、うぅ〜(もうダメ)ってなるのが愛おしいですね!間違いなくこのアルバムのリードトラックです。



3.拝啓、パリにて
無邪気で危うげでかわいらしい曲!純ちゃんの少女性が光る。

4. さよならハニームーン
3曲目と真反対な大人でダークな曲だけど、後ろでは結構ポヨヨヨヨとかポップな音がなってたりする。

5.Togawa Fiction
実は一番好きかも!怪しげなギターに、ちょっと悪いのぉ♡っとお色気たっぷりな純ちゃん。デニス・ガンの片言のチョットワルイノサイコージャン?もいい味出してる。

6. おしまい町駅ホーム
歌詞が印象的な曲。鍵かけたから戸が開かない家に帰るのが苦手、と一番で歌っていたのに、二番ではホントはもともと家なんかないという。繰り返されるDive into the railroadというフレーズがずっしりきます。

【今敏監督】千年女優【映画レビュー】

今敏監督の作品レビュー第三弾!
千年女優を観たよ!


この映画は最初よく消化しきれなかったんだけど、わけわかんないままエンディングで泣きそうになりました。平沢 効果かな?

なんかわぁーっと来たけど文章にできなかったので2回観ました。今敏監督の映画は画面からくる情報量が多くて何回も観たくなる。というか何回か観ないと消化できない!


※以下ネタバレ考慮しておりません※


若いときの千代子ちゃんかわいいし、色んな格好してて画面が華やか。パプリカといい、千年女優といい今敏の映画への愛がすごい。

話の流れとしては、登場人物は同じで、それぞれの役回りも同じで、舞台だけが時代毎に変わっていく。千代子はずっと鍵の君を追いかけ、詠子はそれを邪魔するし、源也は千代子を助け続ける。千代子の庭の睡蓮が、千代子が亡くなるときに咲く。睡蓮は輪廻転生の象徴ともいうし、千代子はこれからも鍵の君を追いかけていくっていうラストなのかなと思いました。

あと、映画の中と現実世界がごちゃごちゃになってるんだけど、どんな舞台だろうと役回りが同じで問題が解決することなく、お話が続いていくっていう流れから、千代子や詠子、源也のもってる役どころの普遍性っていうのが浮かび上がってきて、これは数え切れない映画の中の普遍的な困難を描いた映画賞賛映画?または、どの時代でも誰か、何かに憧れ、それを追いかける普遍性を描いた人生賛歌なのか?っていう考えが残りました。

だからわたしは最後の千代子のセリフはそんなにえ!?っとはならなかった。色んな人のレビューを読むとあのセリフで台無し、と思う人も多いようでびっくり!最後のセリフがショックだったという人は、千代子に必死に追いかけられる鍵の君に感情移入していた男性が多いのではと思うんだけどどうだろうか。

同じ映画を観ても、何が残るかって人それぞれ本当に違うんだなって思うと面白い。

【今敏監督】PERFECT BLUE/パーフェクト ブルー【映画レビュー】

パプリカに続いてパーフェクトブルーも観ました!

パプリカ同様、今敏監督の作品ですが、パーフェクトブルーの音楽は平沢進ではありません。でも地下鉄?の広告にハルディンホテルの広告があって、今敏さんは本当に平沢進師匠が大好きなんだなと思いました!

あらすじ〜Wikipediaより
アイドルグループの「チャム」に所属する霧越未麻(きりごえ みま)は突如グループ脱退を宣言し、女優への転身を計る。

未麻は事務所の方針に流されつつも、かつてのアイドルからの脱却を目指すと自分を納得させる。初出演のドラマはセリフが一言だけの端役から始まり、続いてレイプシーンを演じることとなる。さらにはヘアヌード写真集のオファーが来るなど、アイドル時代からは考えられなかったような仕事をこなしてゆく未麻。「チャム」以来のファンたちは未麻の厳しい現状を嘆くが、彼女の女優生活は次第に軌道に乗り始める。

しかし、人気とは裏腹に未麻は現状への不満を募らせ、アイドル時代の自分の幻影さえ見るようになる。レイプシーンやヘアヌードは本当の自分の姿なのか。自分が望んだことなのか。そんな疑問を抱く中、インターネット上に未麻になりすました何者かがウェブサイトを開設。しかしその内容は虚実を織り交ぜつつも、まるで未麻本人が書いたかのように詳細を極めていた。未麻はストーカーに監視されていたのだった。「アイドルとしての未麻」が更新を続けるウェブサイトを見て、精神的に追い詰められる未麻。また、未麻の事務所に手紙爆弾が送りつけられたり、関係者が次々と殺される事件が発生する。


※以後ネタバレ注意されたし※


まず、観終わった直後のもやもや感!!
真犯人もわかって、未麻ちゃんも無事女優として上手くいっているようでハッピーエンドのはずなのに、私は本物だよって微笑む未麻ちゃんの顔が悪そうな顔!
その表情を最後にみて、漠然と女性って逞しいなっていう感想が残りました。

女優をやりたかったわけじゃないだろうに、周りの都合でアイドルを辞め、新人女優として自分に言い聞かせながらやりたくない仕事をこなす未麻ちゃんは、わたしよりずっと大人だ。


レイプシーンの撮影のシーンはみてるのが辛い。どんどん目が死んで行く未麻ちゃん。それなのに、撮影のあとの帰りの車では辛そうな素振りもを見せないよう頑張ってる姿がいじらしくて抱きしめてあげたかった!!

しかも帰ったらネオンテトラが大量に死んでる。自分のことで精一杯になると、水換えとかのメンテナンスが、やれてるつもりでやれてなかったりするんだよね。フィルターの目づまりに気がつけなかったりしてね。

どんどん夢か現実かわからなくなって、ついでに劇中のドラマの世界まで混ざってきて、観てるこっちも何が現実で何が現実でないのかわからなくなる。そんな中でも未麻ちゃんはアイドルだったころの未麻の幻に追い詰められつづけ、あなた、誰なの?と問い続ける。

だけど最後に同じように幻の、"アイドルの未麻"に固執するルミと対峙し、"アイドルの未麻"のルミを助けたことで、"アイドルの未麻"も女優の未麻も他の誰でもない"自分"だと受け入れ、未麻は純粋でか弱く守られるべき存在であった少女から、自立した大人の女性になった。


あれだけ周りの人間が死んでもなお、女優として活動を続け、成功したということだから未麻ちゃんは今回の一件で相当にタフな精神力を身につけたことと思われる。

その精神のタフさ、大人の責任感や狡賢さも手に入れたが故のあのちょっと悪そうな笑顔なのかなって。


一回観たら何回も観て確認したくなるような面白い映画だった!


【今敏監督】パプリカ【映画レビュー】

 

ずっと観よう観ようと思っていた映画、パプリカを見たよ!

今敏監督は平沢進から知りました。原作は筒井康隆

や~映像がすごい!

 

あらすじ~Wikipediaより

パプリカ/千葉敦子は、時田浩作の発明した夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピスト。ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。敦子達は犯人の正体・目的、そして終わり無き悪夢から抜け出す方法を探る。

 

こんな感じの話。ある人の夢のパレードが、どんどんいろんな人の夢の中、そして現実世界にまで広がっていってわけわかんない!

千葉敦子は夢の世界ではパプリカになります。夢の世界なので何でもあり!人形になったり、妖精になったりするパプリカはとってもかわいいとってもキュート!だけど、現実世界の千葉敦子は愛想笑いもしないような冷静な女性。服装も、パプリカは赤いTシャツにジーンズでカジュアル。千葉敦子はびしっとしたスーツ。パプリカは千葉敦子の抑圧された部分なのかな。

 

敦子は夢の中の世界の時田を必死に現実世界に引き戻そうとするんだけど、時田が天才科学者だからかと思いきや、時田のことが好きだからだったってなったところから、お話の本質が出てき始める。

 

敦子が今まで受け入れられなかった部分を受け入れる(飲み込む)ことでお話が解決する。

 

もう一人の自分。自分の受け入れられない部分、受け入れられない過去、受け入れられない欲望。そういう隠したいものを受け入れてはじめて人は大人になる。

そういうお話なのかなと思いました。

 

理事長も小山内も、きもすぎてまじ無理〜

 

 

映像に圧倒されてしまって、話の筋を理解するのがなかなか追いつかなくて、考えるより、感じる!!そういう映画だと思います。