【製造部つらい】食品業界のここが嫌だった【調味料メーカーきつい】

新卒から4年間務めた食品会社を、とうとう退職しました。
食品業界自体もうこりごりだわ、と思い。今は全く違う業界で働いています。
どんな業界にもいいところと、悪いところがあると思います。
今回はデメリットの方を紹介します。

調味料メーカー製造部に4年間いる間に、いやだなと思ったポイントを書いていきます。
特に製造部の機械オペレーションなど、工場での製造に携わる部分って何をしているのかって結構情報がないと思うので、就職や転職でこの業界の製造部を考えている人には参考にしてもらいたいです。

ただし、食品会社って小さいところが多いので、社内環境も千差万別です。
今から書くことは私が見た食品業界の一部でしかありません。

1,お給料が低い

食品業界って薄利多売なので、職種によらず、お給料は低いです。
そもそも、製造業だと工場が必要で利益が出ても設備投資に回されがちです。
なので、給与の面では商社とかコンサルとか、人間さえいればいい業界に比べると、低くならざるを得ません。
お金がたくさんほしい人にはオススメできない業界です。


2.お休みが少ない

自動車や洋服にはないけど食品にはあるもの

それは・・・

賞味期限!!

ほとんどの食品には賞味期限があります。
賞味期限が短い商品であればあるほど、工場を止められる期間は短いです。
牛乳、乳製品、畜産加工品チルド飲料、豆腐、生麺類などの日持ちしない食品は日配食品と呼ばれます。もし、これらの食品メーカーに勤めるから、お盆やお正月もお仕事になる可能性が非常に高いです!
食品は作ってからお客さんに使ってもらうまでの期間が定まっているために、食品会社は休みが少なくなりがちだと考えてください。

私は比較的、賞味期限の長い「調味料」メーカーに勤めていましたが
それでも、生産が間に合っていなければお盆や年末も稼働になることがありました。

工場ではたくさんの人が働いていますが、そのほとんどはパートの方や派遣の方などです。
パートの方はお盆や年末年始は忙しく、出勤できないことが多いので、その分社員の我々は休みづらいです。

工場を動かすのにはどうしても人が必要なため、人が集まりにくい時期であればあるほど社員は休めないと思ったほうがいいです。

会社によってはずらして連休をとることができる制度のある会社もあるので、世間一般とお休みがずれても構わない人は、そういう制度のある会社を選ぶといいです。
大型連休の混雑を避けてゆっくりすることができます。

ちなみに同じ製造部でも、原料調達の購買部門は取引業者さんが祝日などはお休みなので、製造ラインが動いていてもお休み、ということが多かったです。


3.体に食品の臭いがつく!

これは工場内にいる人だけなのですが、食品の臭いが体や髪に染み付きます!
私はこれがすごく嫌でした。

例えば、にんにくやハーブを混ぜた塩(マジックソルトみたいな)を製造すると、にんにくパウダーやにんにくスライスを扱うので、にんにくの臭いが付きます。
仕事のあとに車に乗っても、体のどこかしらから臭いが漂ってくるので、家に帰ったらすぐにシャワーを浴びていました。
においが結構きついので、会社帰りに買い物に行くのもすごく嫌だし、つらかったです。

作るものが毎日違うなら、臭いもそこまで残らないかもしれませんが、売れ筋商品を毎日作るラインもあるので
もし、そのラインに配属になってしまったら、会社に来ていく服などにもしっかり臭いがついてしまいます。

私がいた会社では、毎年新入社員の中に、製造部での研修で、会社に着てくるスーツに原料の臭いがついてしまう人がいます。
もちろん工場内では、よく見かける白い作業着なので、スーツを直接工場で着ている訳ではないんですが・・・。

品質管理部や開発部でも工場に入ることはあるので、においに敏感な人は食品業界はやめたほうがいいかもしれません。


4.交替勤務

これは製造業だとよくあることです、ですが、私が入社した時はなかったのです!

それまではなかったのに、入社してから交替勤務が始まりました。
私の場合は3交替の厳しいものではなく、早く来る人、遅く来る人の2バージョンで管理しきれるくらいだったので、夜中の勤務とかは経験していません。

それでもやはり、生活リズムが乱れるので、それがきつかったです。
早起きに慣れたと思ったら、来週からは遅くまで勤務・・・。

しかし、この交替勤務は合う人には良いと思います!
勤務時間帯によっては、銀行や役所での用事を平日終わらせられますし、脱毛や美容院などの用事も平日にこなしやすかったです。

勤務時間の幅は社内でも製造ラインによって様々でした。

5時から勤務のラインもあれば、どんなに早くても朝8時からのラインも。
夜も2時までのところもあれば、遅くても20時には終わるところもあり。

こういった稼働時間は詳しく求人内容に書いてないこともあると思います。
(特に総合職採用とかでまとめて取って、あとで配属!みたいな体制の場合)

なので、製造部で働こうと思うけど、勤務時間が気になるなら確認しておくといいです。

とはいえ、会社の体制は日々変化していくものなので、私のように入ってから変わることもあります。
でもそれは悪いことばかりではなく、自分がどんどんラインを改善していけば、稼働時間を減らせることもあります。

また、夜型の同期は夜型の時間帯に多く入れるようにしてもらっていたので、そういう柔軟なところであれば、快適に働くことができるかもしれません。


5.顔が汚れる

これは3と似た要素なのですが、食品工場って汚れるラインは汚れます。
汚れないラインもあって、充填ラインとかは汚れにくいと思います。
充填系のラインの場合は段ボールをよく扱うことになるので、手がカサカサになってしまう人が多かったです。

私は原料を混ぜたりするところにいたので、扱う原料の量が多いのです。

こぼしたりしたら最悪です!
粉ものは特に空気中に舞うので、顔が汚れます!
しかも、3で述べたように、それがにんにくパウダーとか臭いが強烈なものだったり、唐辛子パウダーだったりすると本当につらい!

動物系の原料もベタベタして最悪です。

手や腕は、制服や手袋で完全に覆われているので問題ありませんが、顔は目のところだけ、本当に少しですが出ています。
酵母パウダーなども舞い上がりやすく、まつげが真っ白になったりするのが嫌でした。

お昼休みなんかは休憩室で顔を洗ってました。

お化粧してもマスクなんかで蒸れますし、女性には過酷な環境でした。


6.力仕事

思っていた以上に力仕事が多かったです。
一日中歩き回るので痩せます。筋トレとか好きな人にはいいのかも。
私は力ついたけど、力尽きました。ダジャレです。笑ってほしいです。

私は原料を混ぜる部門にいたので、なおさら重たいものを持つ機会が多かったです。
なぜ、同じお給料なのに自分たちだけこんなに辛い思いをしないといけないのか。
そんな気持ちがいつもありました。

涼しいところで働いている人も、重たい原料をたくさん取り扱う私たちも同期ならお給料は一緒です。
入るところ間違えたなーってずっと思ってました。

採用面接のときは、「そこまで重たいものは女性に持たせないよ、製品が入った段ボールが持てれば大丈夫」と言われていたのに大嘘でした。

200kgくらいの中間製品(完成前の製品)が乗った台車をひっぱたり、20kgの原料を載せたり下したり!
本当につらかったし、楽しくなかったです。

今思えば、もっと周りに頼ればよかったなと思うのですが、結構一人で作業する時間が長いのです。
8時間のうち、4時間は一人とかありました。

もちろん、経験とともに、実務よりマネジメントのほうへ移行していくのですが
いきなり実務がなくなるわけではありませんので、実務が辛いと仕事が楽しいとはなかなか思えないでしょう。

あとは、こんな環境でもし妊娠したとして、ちゃんと産めるんだろうか、と不安になりました。
もちろん実際に妊娠したら、こういった力仕事業務からは解放してもらえるかもしれませんが、それは会社の規模や余力によると思います。
受け入れる部門に空きがなければ難しいでしょうし・・・。


7.スキルが身につかない

私が転職に踏み切った最大の理由はこれと、自分の部署に尊敬できる人がいなかったからです。
製造部で工場の稼働を取り仕切る上で、絶対に必要なスキルとかってあまりないと思います。
もちろん扱う製品の特性とかは詳しくなると思いますが、頭脳労働というよりは肉体労働なので、あまり意味がない。

身につくのって、この機械がこのエラーで止まったらこうする、とかその程度の知識かも。
もし同じ業界でも、会社が変わったら通用しなそうだなっていう。
毎日が淡々と過ぎていくので、正直言ってとても退屈でつまらなかったです。

強く怒られたり、プレッシャーを感じたり、嫌な人がいたりとか、そういう精神的に辛いことは何一つありませんでした。
お仕事自体は気楽に?リラックスしてできると思います。
ただ、業務的に特別なことを要求されないので誰でもできる仕事です。
工場の仕事は誰でも同じように同じ時間でつくれること。作れるようにすることです。

もし、自分が結婚して会社をやめるってなった時に、このままだと給与アップの転職ができない、そう思いました。

今後子供を産んで、もっと柔軟な働き方をしたいってなった時、今までやってきたことの延長線上で考えると、食品工場のパートさんになるってことしかできない。
要はフリーで活動できないので、他業界に転職することにしました。

自動化の進んだ工場では具体的なスキルは身につかない。
これが酒蔵で杜氏やってました、とかなら職人の技術が身についてるでしょう。

でも、自動化が進んだ工場で「正社員」として働くために、技術なんてあまり必要ない。
何が必要かっていうと、リーダーシップです。
リーダーシップは身につくと思います。

だってパートさんとか、派遣さんとか、いろんな人をまとめて毎日の製造目標をクリアしていかないといけないから。


工場で働く人って本当にいろんな人がいます。
パートさんは自分の母親とか、それより年上とか。下手したらおばあちゃん、おじいちゃんに近い人もいます。

パートさんにもいろいろ、すごく親切でやさしいけどうっかり屋さんな人もいれば、いじわるだけどすっごく手際がいい、ボスみたいな人も。
契約社員のおじさんには、ADHDっぽくて、仕事の頼み方にコツがいる人もいました。

どんな人でも、みんな必要な人です。
だから社員はこういう色んな人をまとめて、最大限力を発揮できる環境を整えてあげないといけません。
まず、自分がしっかりやらないと、誰もついてきてくれません。

実務をこなしながら、パートさんや契約社員さんの意見を吸い上げたりするのは大変です。
いらないと思う工程があったら、検証して、品質管理課に掛け合って、工程を減らしたりします。

自分の上司は忙しくて、誰も自分のためには動いてくれないかもしれません。
それでも自分の下で働く人たちのために、いい製品を作るために、改善していかなければいけません。
できそうですか?

工場の仕事の楽しさは、工程の最適化にあると私は思っています。
言われたとこだけをただひたすらにやればいいと思っている人は、本当に「つまらない仕事」に毎日を費やす羽目になると思うのでオススメしません。

私は現職で能動的に働いてくれる、といい評価をもらっているのですが、それはこの前職での経験があるからだなと感謝しています。


社内環境は会社によってさまざまだと思いますが、私が会社に入る前に聞いておきたかったなと思うところをまとめてみました。

今回は悪いところをまとめましたので、悪いことばっかりに見えてしまうと思いますが、もちろんいいこともありました。