【ヴァンピリア】わたしが鳴こうホトトギス/戸川純 with vampillia【音楽レビュー】

12年ぶりとなる戸川純名義の新曲「わたしが鳴こうホトトギス」を収録したセルフカバーアルバム。戸川純の歌手活動35周年記念作品です。Vampilliaにより、曲は大胆にアレンジされており、各楽曲の従来のイメージとは異なる魅力を引き出しています。

戸川純は歌手活動35周年でありながら、今でも今回のVamilliaとの活動だけでなく、アーバンギャルドのおおくぼけいとシャンソンのユニットを組んだり、戸川純としても夏の南国ツアーが予定されており、多岐にわたる活動を精力的に行っています。今後の活躍も楽しみです!

収録曲
1. 赤い戦車
2. 好き好き大好き
3. バーバラ・セクサロイド
4. 肉屋のように
5. 蛹化の女
6. 12階の一番奥
7. 諦念プシガンガ
8. Men’s Junan
9. わたしが鳴こうホトトギス
10. 怒濤の恋愛


1. 赤い戦車
てっきり赤い戦車は後ろのほうに持ってくるかと思いきや、初めとは!感情を抑えたボーカルはオリジナルを彷彿とさせます。この曲が一番おr時なるに近いアレンジかもしれません。

2. 好き好き大好き
ストリングスで始まって、静かなアレンジだなと思っていたら激しくなって驚きました。静かなアレンジだと、冗談のような歌詞も本気で言っているような静かな狂気を感じます。このアレンジはとても切なげで切実で、本当に好きで好きでしょうがない悲しさを感じます。その気持ちの波が、静かになったり激しくなったりの曲調に表されているよう。

3. バーバラ・セクサロイド
ストリングスで始まるイントロが好き好き大好きの続きかと思っちゃって、歌いだしですごく驚きました!この好き好き大好きからバーバラ・セクサロイドの驚きの連続で一気に心を持って行かれました。どちらも原曲よりも心を揺さぶられるように思います。ロックな雰囲気がより増したアレンジなのにバイオリンもすごくマッチしていて、プライドを超越したバーバラの気高さを感じました。

4. 肉屋のように
このアルバムはライブ見ているような気分になります。めっちゃかっこいい!

5. 蛹化の女
都度都度カットインするSEが不穏さを醸し出しています。

6. 12階の一番奥
オリジナルより幻想的でしょうか。楽器編成がかなり違うことで雰囲気がかなり変わります。

7. 諦念プシガンガ
軽快に始まって謎の雄たけびとともに始まって何だ!?と思ったらこの曲です!アレンジがパッショナブルで楽しいです。

8. Men’s Junan
ストリングスでしっとりと始まります。吉田達也さんのドラムがかっこいいです。オリジナルよりもカオスで不穏な雰囲気。

9. わたしが鳴こうホトトギス
和風な雰囲気です。曲調自体は以前Vampilliaにボーカルとして参加した「Lilac」に近いです。でも「Lilac」よりも無垢な感じ。凛とした少女のよう。疾風怒濤ときどき晴れを読んだ後だと歌詞がより心に染みます。

10. 怒濤の恋愛
特にいうことなし!