【今敏監督】千年女優【映画レビュー】

今敏監督の作品レビュー第三弾!
千年女優を観たよ!


この映画は最初よく消化しきれなかったんだけど、わけわかんないままエンディングで泣きそうになりました。平沢 効果かな?

なんかわぁーっと来たけど文章にできなかったので2回観ました。今敏監督の映画は画面からくる情報量が多くて何回も観たくなる。というか何回か観ないと消化できない!


※以下ネタバレ考慮しておりません※


若いときの千代子ちゃんかわいいし、色んな格好してて画面が華やか。パプリカといい、千年女優といい今敏の映画への愛がすごい。

話の流れとしては、登場人物は同じで、それぞれの役回りも同じで、舞台だけが時代毎に変わっていく。千代子はずっと鍵の君を追いかけ、詠子はそれを邪魔するし、源也は千代子を助け続ける。千代子の庭の睡蓮が、千代子が亡くなるときに咲く。睡蓮は輪廻転生の象徴ともいうし、千代子はこれからも鍵の君を追いかけていくっていうラストなのかなと思いました。

あと、映画の中と現実世界がごちゃごちゃになってるんだけど、どんな舞台だろうと役回りが同じで問題が解決することなく、お話が続いていくっていう流れから、千代子や詠子、源也のもってる役どころの普遍性っていうのが浮かび上がってきて、これは数え切れない映画の中の普遍的な困難を描いた映画賞賛映画?または、どの時代でも誰か、何かに憧れ、それを追いかける普遍性を描いた人生賛歌なのか?っていう考えが残りました。

だからわたしは最後の千代子のセリフはそんなにえ!?っとはならなかった。色んな人のレビューを読むとあのセリフで台無し、と思う人も多いようでびっくり!最後のセリフがショックだったという人は、千代子に必死に追いかけられる鍵の君に感情移入していた男性が多いのではと思うんだけどどうだろうか。

同じ映画を観ても、何が残るかって人それぞれ本当に違うんだなって思うと面白い。